考えるヒント2 『真善美』

今日は『真善美』についてお話したいと思います。


真善美とは、真理、善、美の三つを一言で言い現した言葉で、2500年前の偉大な哲学者が提言した言葉です。

『真理』とは、この宇宙に在るもの全ての真実を知ること。
『善』とは、相対的に全ての個人の魂に備わっている善悪の心のうちの善の心を行うこと。
『美』とはこの宇宙における絶対美、あるいは相対的に全ての個人に備わっている美を追求し創造すること。

これら3つのこと以外は全て人間の“欲”からくるもので、『真善美』以外のことは全てを自分の中から消し去るべきである。
これがその哲学者の最後に辿り着いた思想です。

この考えをそのまま進めると、『命』すらも大切なものではない、ということになってしまいます。
しかし一般にいう命とは、人間の思想や文化なども含めたものであり、そこから『真善美』を取り去れば、後に残るのは他の生物と同等の普遍的な『命』のみが残るだけです。
つまり『命』が大切だ、という言葉は間違いであって、『命』の中の『真善美』こそが大切である、と言い変える必要があるのです
このようにすべてのものは真善美を取り去れば何も価値を持たないものに帰するのです。
そしてそこには人間の欲からくる思い込みの価値だけが残ります。
それではお金や物、命などに重きを置き過ぎる現代の風潮の中から、どのように本当に大切なものを見つけていけばいいのか。


そこで『考えるヒント』です


人生の中には様々な価値が渦巻いていますが、そのすべてを『真善美』を基準にして、『真善美』がそれらのなかにどれだけ含まれているかで価値を計るようにするのです。
常にいついかなる時でも『真善美』を意識し、自然とそういった目線で、自分自身と世界をとらえられるように、日頃から心と考えを訓練しておくのです。
そうして自分の中から欲にかられた価値を完全に取り除けば、外界の間違った雰囲気や空気に呑まれることなく、真に、『命のなんたるか』、『精神のなんたるか』、『この宇宙存在のなんたるか』、が見極められるようになってきます。
そうすることによって初めて、ただ生をまっとうするだけの人生から抜け出し、その荘厳なる真実と美に溢れた世界と一体となった善き『命』を送ることができるのです。



『真と善と美』、あなたは一生を賭け、それらを極めていくことができますか?




考えるヒント2『真善美』でした


To be continued‥