考えるヒント14 『恋愛』
今日は『恋愛』についてお話したいと思います。
『恋愛』というものは基本的には子孫を残すことの延長上に特殊に発生してきたものです。従って人間以外の生物にはまったく見られず、ただ子孫繁栄のみを目的とした『性』があるだけです。
人間の『性』ももちろん本来は『子孫繁栄』であり『恋愛』はただの付け足しにすぎません。
従って現代の人間の恋愛に重きを置きすぎる『性』は、言わば「豊かさが招いた余剰の産物」と言えます。
現に、貧しい地域や原始的な国では『性』における『恋愛的要素』が格段に少なく、ほとんどを『子孫繁栄』に費やしています。
彼らの前で『恋愛』の話しをしたら間違いなく笑われます。そして人生を「全面否定」されるでしょう。それは彼らからすればお遊びにしか見えないのです。
そして実際、彼らのその感覚のほうが正しいのです‥
人は親の元を出て結婚をして子供を産みます。そしてそこから子育てが始まります。
突然自分で生きていく生活が始まり、そして豊かさではどうにも出来ない「子育て」が始まります。
子供を一人育てるのは想像を絶する「気力」「労力」を擁します。子供は計画どうりには決して動いてはくれないのです。
つまりここにおいて突然、『恋愛』から『子孫繁栄』に異性間の関係が置き換わるのです。
子供を得た瞬間、他の動物と同等の本能が目覚めます。
今まで『恋愛』の関係において異性を探しそして好んできたものが、突然全く異なる『子孫繁栄』の関係において異性を探し、好むようになるのです。
つまり、それまで好んできた異性に全く魅力を感じなくなり、他の全く異なる異性に目がいくようになります。
このようにして現代人は前代未聞の離婚多発社会を引き起こしたのです。
50年前までは「結婚8」に対して「離婚1」だったのが、2000年代には「結婚6」に対して「離婚2」になっています。
3組に1組が離婚しているのです。さらに別居、不和などを考えると半数以上になりかねません…
今、異性と『恋愛』をしているあなたは、結婚出産後、かなりの確率でいま目の前にいる異性を好まなくなります。
しかし今は『恋愛』としての『性』しか知りようがないのでその事を悟りようがありません。
従って「自分たちだけはそんなことはない」といくら信じあってもそれはどうにもならないのです。
では『恋愛』というものをどう捉えればいいのか?
それではここで『考えるヒント』です
そもそも最終的には必ず『子孫繁栄』を根本に置いた『異性関係』に変わっていくのです。そして『恋愛期間』1~4年に対して、『子孫繁栄が主の期間』50~60年にもなるのです。つまり人生のほとんどを『子孫繁栄』を根本に置いた『異性関係』において過ごすことになるのです。
ですから「今」ではなく「一生」を考えるなら、『恋愛』というものは一切しないほうがよいのです。『恋愛』をすればするほど『離婚』『不和』になる確率が格段に増すからです。
お見合いのほうが、もとから『子孫繁栄』を主に置いて行う分、遥かに良いです。それを昔の人は当然の如く解っていたので9割9分お見合いをしたのです。(インドにおけるデータでは恋愛結婚とお見合い結婚における離婚の割合が10分の1というデータが出ています)
どんな異姓と一生を過ごすかは、親や村長さんなど人生を見極めた年長の人に決めてもらうのが一番なのです。
3分の1の『離婚組』にあなたが入っても良いのなら『恋愛』をすればいいですが、将来産まれるであろう子供のことを考えると‥
やはり時が来るまでは『恋愛』のことなど考えずに、自分の成長を一番に考えるべきではないでしょうか?
そうすることでいずれ、格段に成長した自分に見合う、格段に素晴らしい異性が現れます。
人間などというものは一緒にいればたいてい勝手に好きになって行くものです。
それを「運命の相手」と勘違いして幻想を抱くのは、自分の人生と、子供に対してとんでもない不利益です。昔死ぬほど好きだった人を今はなんとも思わないのが人間の本性です。
自分自身がしっかり成長しきった上で「本当に素晴らしい、一生尊敬しあえる異性」と巡り会えるように、若いうちは「時間の無駄遣い」である『恋愛』は極力ひかえるように心掛けましょう。
『男と女』はどこまでも人間として付き合うべきなのです。
『男』や『女』を愛するのではなく、『人間』を愛するのです。
あなたは本当に人間を愛したことがありますか?
『性は間違った方向に自らの精神を導く‥』
考えるヒント 14 『恋愛』でした
to be continued‥