考えるヒント8 『放物線のゆくえ』


今日は『放物線のゆくえ』についてお話したいと思います。

人類は科学の進歩により大きく飛躍してきましたが、果たしてこの先どこまで進歩し続けて行くのか、大学者ですらその答は出せずにいます。
人類はどこまでも進歩してやがて宇宙中に広がっていくという人もいれば、人類は衰退すると言う人まで様々です。
それは当然のことで、今の科学や思想をどれだけ駆使しても、もはやその先は複雑過ぎて正確な答えなど出しようがないのです。

それではやはり答えはでないのか。今現在の進歩が95%まできているのか、それともまだ10%、20%までしかきていないのか。


それではここで『考えるヒント』です

石を投げると放物線を描いて地面に落ちてきます。手から離れるとともに徐々に上がっていき、最高点に達し、そのあとは徐々に速度を上げながら落ちてきます。何かに当たるとかすごい突風が吹くなど、他の要因がない限り必ずその放物線通りになります。突然また上がり出すなんてことはありえません。

このような放物線は目に見えるもの、目に見えないもの、この宇宙と人間の精神の至る所に無限に存在しています。

例えば「人間の科学の進歩」について見てみましょう。
人類史始まって以来ほぼ平行線だった推移は、400年ぐらい前ルネッサンス後ぐらいから徐々に上がり始め、19世紀には格段に伸びはじめ、20世紀前半に最高潮の伸びを示します。そして20世紀後半も80年ぐらいまでそこそこ伸びていき、それ以降は目新しい伸びはあまり示さなくなり、2000年あたりにはほぼ平行線に近い状態になっています。

この『放物線』を見れば一目瞭然で、もはや人間自身の手ではこの綺麗な曲線を歪めることはできないのであり、今後何百年、何万年経とうと現在とそれほど変わったところはないのです。決して未来映画のようにはなりません。
つまり人類の進歩は95%のところまできてしまっているのであり、残りの5%を何百年もかけて少しだけ進歩していく緩やかな『放物線』が、この先の人類のたどる未来なのです。

このように宇宙人でも飛来しない限り科学の進歩というこの『放物線』は決まった曲線を描くのであり、あなたの周りや、この世に無限とある『放物線』もしっかり見ていけば、

『その曲線の行き着くところ』

が、「答え」として見えてくると思います。

だんだん仲が悪くなっていっている二人はそのうち別れが訪れるし、だんだん仲が良くなっていっている二人はやがておしどり夫婦と呼ばれるようになります(なにか他の要因が働かないかぎりにおいて)
だんだん業績が悪化している産業はさらに衰退するし、温暖化はどんどん進むし、少子化はさらに加速し、世界中テロだらけになり、GDPは上がり続け、今後半世紀は世界中が豊かになり続けます。

人はよく、感が働くときがありその先の展開が読める時がありますが、それこそが『放物線のゆくえ』を頭の中で描けている証拠なのです。
日頃から常に放物線を描く能力を高めておけば、周りの人よりも数段先の読める人間になります。
人生のどん底の時でも、何か光が見え始めたなら、その放物線が、その人の心の支えとなって、より良い方へ導いてくれるのです。



このように様々な『放物線』に彩られ、そしてそれらが複雑に絡み合った曲線の集合体が、この宇宙であり人間の精神をつかさどる源なのです。
すべての精神、物質、事柄には『放物線』が必ず内在しているのですね。



あなたの人生の放物線は今どちらを向いていますか‥?



考えるヒント 8 『放物線のゆくえ』でした


To be continued‥