考えるヒント9 『自由』


今日は『自由』についてお話したいと思います。


大空を羽ばたいていたあなたは、とりかごに閉じ込められてしまいました。自由が奪われてしまいました。

あなたはなんとかとりかごから脱出しました。あなたは再び自由になりました。

しかしその渡り鳥の世界にはもともとルールがあって、絶対に南の島に行くことだけをひたすら考え、そして決められたレールの上をひたすら南の島まで進まなければならない。
だからあなたは再び大空に舞い上がり、ひたすら南の島に行くことだけを考え、みんなが飛んで行くレールの上を他の鳥たちと一緒に渡って行きました。

ある鳥がいました。みんなとひたすら南へ飛んでいたその鳥は突然「こんなレールの上をひたすら飛んで行く一生というのはおかしいのではないか」と考えだしました。そしてみんなと違うルートを通ったり、違うことを考えようとしますが、いままで他のことをやったことのないその鳥には、結局みんなと少しばかり違うことをしただけで同じ島へ渡るしか道はありませんでした。

また他の鳥がいました。その鳥もまたとりかごに閉じ込められました。そのとりかごは厳重でそこからは出られなくなり、二度と大空を自由に飛ぶことはできませんでした。
その鳥はすることがなくなり、誰もかまいにも来てくれないのでしょうがないから一人でひたすら唄い考える日々を送りました。

また別の鳥がいました。その鳥には変わった友達がいて、「南の島へ行くのはやめてこの大きな木に留まって一生自由に考える日々を一緒に送ろう」と言うので、レールの上を飛ぶのはやめてその木の周りで唄い考える日々を過ごしました。


最後の鳥です。この鳥は幼い頃から親に、「南の島へは行かず、自分で考えて大切だと思うことを自分の力でやりなさい」と教育されていたのでレールの上は飛ばずに、世界を自由に飛び回り、自由に考える日々を送りました。



本当に自由なのはどの鳥か?



1羽目は体は自由ですが『精神』に自由はありません

2羽目はどん底まで落ちた経験がない分、結局自分だけでは大きく人生を変えることはできませんでした

3羽目の鳥は動けませんが自由に考えることはできます。この鳥は例えば長い間病院で過ごすのに似てますね。1匹目は環境が変わったことにより深く考えられるようになるチャンスを逃したのです。


4羽目のように環境自体を変化させるほうに導いてくれるような仲間と出会った鳥は非常に運がいいですね。


5羽目が1番恵まれています。幼い頃から自分で深く考える癖を身につけてもらっていれば、あとは放っておいても勝手に成長していき、自由自在に精神や人生を作り上げていくことができます。




あなたが『自由』であるということは、決して「自由に行動できる」ということではなく、あなたの「精神が自由である」ことをいうのです。

ですから友達や、家族や、テレビや、携帯や、インターネットや、世論や、宗教や、世間一般の流れに完全に身を任せてしまっているあなたは、見た目は『自由』に考えているように見えますが決してそれは『自由』ではなく、流れに身をゆだねているだけなのです。


本当に『自由』を得たいなら、自分自身の力で考え抜いていかなければなりません。


そのためにはそれまでに得て、頭の中や心の中で固まっている知識や考え方や固定観念を一旦無にして、一から造り直す以外に方法はないのです。

そうしてすべてのことがらに対して『すべてを自分で考える』ことができるようになった時、もはやあなたには何の思想も宗教も世の中に氾濫している情報も人の助けもいらなくなり


そこには‥『悟りの境地』が現れます



本当の本物の『自由』とはそのようなものなのです





考えるヒント9『自由』でした



to be continued‥